6082アルミニウム押出バー

6082アルミニウム押出バーは、適度な強度、良好な溶接性および耐食性を有するAl-Mg-Siシリーズ熱処理可能強化アルミニウム合金に属し、主に橋梁、クレーン、屋根構造、輸送車両および輸送船などの輸送および構造工学に使用される。この論文では、適切な押出プロセスシステムを決定するために、押出プロファイルの製造における6082アルミニウム合金の適用に関する実験的研究が行われる。

1 スクイーズ

6082アルミニウム押出バーの主な特徴を考慮し、実用的な生産と組み合わせると、押出プロセスは次のように策定されます。

(1)6082合金は変形抵抗が大きいため、インゴットの加熱温度は上限(480~500°C)にする必要があります。

(2)ダイスの温度は460°Cが好ましく、押出シリンダーの温度は440~500°Cである。

(3)押出速度は7〜11m /分の範囲内に制御される。

(4)合金Mg2Siの主強化相を完全に固溶させるためには、焼入れ温度が500°C以上であることを確認する必要があるため、プロファイルの押出出口温度を500〜530°Cの範囲内に制御する必要があります。

(5)6082合金は、高い焼入れ感度を有し、高い焼入れ冷却強度および速い冷却速度を必要とし、製品がフロントビームから出た直後にオンライン焼入れを行わなければならない。肉厚が2.5mm未満のプロファイルでは、強風による冷却と急冷が考慮されます。肉厚が2.5mmを超えるプロファイルは、水ミストで急冷し、温度を50°C以下に急速に下げる必要があります。

(6)6082アルミニウム押出バーは、延伸およびまっすぐにされるべきであり、延伸速度は1.0%〜2.0%の範囲内で制御されるべきである。

2 時効

エージングは、プロファイルが指定された機械的特性を達成するための最後のリンクです。合理的なエージングシステムは、製品の性能を保証するだけでなく、生産効率と生産コストも考慮する必要があります。実験研究と組み合わせると、6082プロファイルに最適なエージングシステムは次のように設定されます:エージング温度は170〜180°C、保持時間は8時間、エージング前のプロファイルの駐車時間は8時間を超えません。

3 まとめ

6082アルミニウム押出バーの特性および性能要件によれば、上記のプロセスはより合理的である。溶解および鋳造プロセスでは、6082アルミニウム押出バーの組成制御は、MnおよびCr含有量の範囲に焦点を当てています。Mn含有量の最適な制御範囲は0.6%〜0.65%であり、Crの含有量は0.15%以下に制御されるべきであり、(Mn+Cr)の総量は0.70%〜0.80%の範囲内に制御されるべきである。Mg2Si含有量は1.5%〜1.6%に制御し、過剰なSi含有量は約0.3%に制御すべきである。押出工程では、押出出口温度と焼入れ効果の制御が製品の性能を確保するための鍵となります。焼入れ温度は500°C以上であることが保証され、プロファイルの押出出口温度は500〜530°Cに迅速に制御する必要があります。